風立ちぬ(立川シネマシティ)

金曜日に休暇を取って、ジブリの「風立ちぬ」を見てきた。

ジブリの映画は大体いつも7月に公開されるので、混雑が予想される夏休みの間は見に行かず、学生さんの休みが終わった9月の平日に見に行くのが個人的通例になっている。今回もそのパターンだ。

今回は久しぶりにシネマ・ツーじゃなくて、もともとのシネマシティの方。こっちで見るのはいつ以来だろう。たぶん10年ぶりくらい?

その久しぶりのシネマシティだけど、こんなに狭かったっけと感じるくらい、コンパクトだった。エレベータで該当のスタジオ(上映スクリーン)の階に降りると、すぐにチケット確認のスタッフがいる。で、入るともうそこに上映スタジオの入り口扉がある。上映までの待合スペースや飲み物などを購入する場所の狭いこと。シネマ・ツーの広さに慣れていたので、ちょっとびっくりした。昔はこんなだったんだ。すっかり忘れていた。

チケットの予約はいつも通りネットから。朝一番の9:30開始の回で、座席はE-10。前から5列目のど真ん中。今回初めて年会費1,000円を払って、シネマシティズン会員というのになった。平日料金が\1,800→\1,000になるし、ネットでの予約料\50もかからなくなる。更に、ピンポイントで座席を選択できるので、自分の思った席を選べるのもいい。

更に更に、ドリンク+ポップコーンが\100引きとなる。つまり、無料会員の場合だと、チケット予約\1,850+ドリンク+ポップコーン\500=\2,350なのが、シネマシティズン会員だと年会費を含めても、年会費\1,000+チケット代\1,000+ドリンク+ポップコーン\400=\2,400となる。これはお得。年に2回以上見るなら確実に元が取れる。だって、平日なら\1,000、土日でも\1,300なんだから。

平日金曜日の朝一番ということもあり、観客は50~60人程度だったかな。さすがに小中高生は見あたらず、大学生とかOLとかおっさんとか年配の夫婦とかが多かった。特に、ジブリ作品としては今までになく年配の夫婦率が高いと感じた。

以下、作品の感想など。ネタバレありなしにかかわらず、他人の感想を読みたくない人はこれ以降は目を通さないととを勧める。







では。

「風立ちぬ」という名前の有名な小説があるのは知っていたけれど、読んだことはなかった。だから内容も知らない。この映画本編を見終わって、スタッフロールを最後まで見て初めて気がついたのだけれど、原作・脚本・監督が宮崎駿となっていた。つまり、この映画はその小説「風立ちぬ」の映画化ではなかった。

でも、本編は今までのジブリ(というか宮崎駿)作品とはずいぶん感じが違う。

驚いたことに、カットバックが2回もある。主人公の少年期から始まって、青年期、そして大人になってから。何の説明もなく少年から青年になり、そして大人になっている。一つ前のシーンから何年時間が経過したのかがわからなくてちょっと混乱する。こんなことは今までの宮崎作品にはなかった。

作画のレベルはいうことなし。特に背景がすばらしかった。大正から昭和初期の日本ってこんな感じだったのだろうと思えるリアリティだ。

レイアウトに関しては、宮崎アニメの集大成というべき出来。以前に見たことのあるレイアウトも多数あるものの、さすがの新作レイアウトもいっぱいあって、久しぶりに心ときめく画面構成というものを堪能した。この境地に到達しているアニメーターはまだ宮崎駿以外に知らない。

ヒロインについて。宮崎アニメ至上、最高に幸薄いヒロインであることは間違いない。これまで通り、とても魅力的なヒロインだっただけに、その運命がとても残念。たぶん昔なら最後には何とかなる展開になるはずなんだけど、今回は最初から悲しい結末が決められていたのだと思う。それが見ていてわかっただけに、とてもつらかった。

話題となった庵野秀明の声優ぶりに関しては、「まあ下手だけど、途中からは気にならなくなる」といった感じだろうか。これを持ってこの作品を否定する材料にはならないだろうと思う。それ以外の役者さんはヒロインを含めてとてもよかった。

最後に作品全体の感想だけれど、残念ながらすばらしい出来とは言い難い。いい作品とは、何かしら心に響くものがあるはずなのだけれど、自分にはそれが感じられなかった。「感動」「興奮」「悲しみ」「笑い」「懐かしさ」「共感」 どれもない訳じゃない。でもどれも物足りない。それが正直な感想だ。

特にここ最近のジブリ作品にずっと見られた、「わかりやすい盛り上がりのなさ」は致命的。要は、見たあとに「あー、面白かった」と思わせるものが今回もなかったということだ。

奇しくも自分が映画を見に行った9/6に、宮崎駿が引退会見を開いたらしい。実際そうなるかどうかはわからないけど、まあもういいんじゃないのと思わなくもない。絵コンテだけならまだ描けるでしょ。それができなくなったらジブリは解散だね。

最後に、パンフを紹介して終わろう。

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値段は\600。普通にインタビューや役者さんの紹介はあるし、モデルとなった堀越二郎と堀辰雄の人生と劇中の出来事との対比年表があって、なかなかよかった。値段相当の価値はあったかな。ヒロインはあのとき13歳でしたか、とか思ったりできたので。

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パンフの表紙と裏表紙、入れ替えた方がよかったんじゃないの。

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